コラム

長男が本家の墓を継承し、次男・三男は新たな墓を建てるという
古くからの風習は一般的ではなくなってきている昨今。
現代は「妻が実家の墓に入りたい」や「家族だけのお墓にしたい」
「友達と一緒がいい」などと価値観が変わってきています。

法律上の決まりはない

法律上では、誰とどのお墓に入るのかという決まりはなく、
お墓を管理していく人が認めれば自由に建てることができます。
お墓について希望がある場合は、配偶者やお子さんなど、
死後にお墓を管理してくれる人に伝えておいたり、
遺言書を書いておいたりするといいですね。



地方へ行くと、山の中にお墓があったり自宅の敷地内にお墓が建てられていたりしますが、
現在の法律では個人の土地にお墓を建てることは禁止されています。
墓地埋葬法が施行された昭和23年より前に、
個人の土地に建てられたお墓は「みなし墓地」と呼ばれそのまま使うことが認められています。
現在は、都道府県知事の許可を得た墓地以外の区域に
埋葬してはならないと規定されているので気をつけましょう。



家族構成の変化などから、お墓を持たない方も増えてきており、
遺骨を自宅に置いておきたいという方もいらっしゃいます。
その場合、自宅で埋葬しなければ(埋めなければ)法律上は問題ないので
自宅保管(手元供養)も可能になります。



墓マイラーとは、歴史上の有名人のお墓を巡る人のことを言います。
最近ではガイドブックも出て、日本全国の市町村も観光名所としてアピールするようになりました。
また特に、大河ドラマの主人公になった人物のお墓は、その年の人気のスポットになるそう。
他にも、年に1度しか回廟されないお墓や、織田信長のように全国各地にお墓がある方も。
お墓参りをすると故人と対面したような気持ちになるそうなので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
日本だけでなく世界の偉人の墓を巡る墓マイラーも多く、
専門のツアーもあるそうですよ。



お墓の引越しは「改葬」といわれ、実家を離れた場合や継ぐ人が不在などの理由で、近年増えてきました。
ご先祖様の眠る場所は移動しない方がいいのでは?と思われる方も多いと思いますが、
都市部への移住も増え、年々増加しています。

改葬の目的は、故人様を近くでしっかりと供養したいという思いや、
子どもや孫が管理する上での便利さもあるでしょう。
改葬先については、新たにお墓を作らず手元供養をする方もいらっしゃいます。
遺骨をリビングに置いたり、遺骨のかけらをペンダントに入れて持ち歩いたり、
より身近に故人様を感じられると多くの人に親しまれています。
改葬を検討される際は、あなたや家族にあった供養の方法を見つけてください。



あなたはお墓参りをするとき、心の中で何と言っていますか?
よく耳にするのは「宝くじが当たりますように」とか「受験が合格しますように」などと
お願いごとをするという話。
しかしお墓は、神様ではなく仏様が眠っている場所ですので、
願い事を叶えてくれるわけではないのです。

お墓参りをするときは、先祖から命をもらったこと、今生きていることなど、
感謝の思いを伝えるようにしましょう。